潜在意識の活用と云う科学の真実

 
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催眠家としての1考察

僕自身、催眠療法に従事する以前に、18歳で覚えた潜在意識の活用でしたが、それは現在においては、書店においていくら大量に自己啓発書なるものを買い込んでみたところで、特定の願望に対する結果を出すに至る時は迎えないと言えるでしょう。

潜在意識が願望を引き受けた瞬間、必ずそれと判る合図を発するものなのです。

現在に至り、書き手自身がその初歩的にして肝心な合図を知らない、故に、例えば引き寄せの法則なる疑似科学がネット上に大量発生した。

私的には、その歴史を単なる精神論に過ぎないと見ていますが。

引き寄せ難民なる言葉も生まれた事象。

アファメーション、常のベータ波脳において何を呟いてみたところで、潜在意識が司令であると認識する事はなく、聞き流すに過ぎませんし、何を目安に潜在意識が引き受けたと判断出来るのでしょうか。

事はそこまで甘く簡単ではない訳ですが、さりとて難しい事に挑むと言う見方も違います。

潜在意識にアクセスをすると云う行為が要するものは、脳波を常のベータ波よりアルファ波を下がり、7ヘルツ代の浅いシータ脳波へ移行する事になります。

手法は2つのみであり、強い眠気を利用する(西洋式)か、瞑想(東洋)と云うものしか存在しません。

ある方が、これ程多くある成功法則であるのに、成功者が居ない様に感じる、と。

成功法則は決して多くなどはなく、上記の通りになります。

如何に間違えと作り話し?が多いと言えるものか。

潜在意識からの合図と言った時、その現象は西洋式と瞑想の2通りに分かれますが。

僕自身は、西洋式で覚えましたので、単語化した言葉(心の言葉)のみで潜在意識に願望を渡せるのが利点であるとは考えます。

瞑想には鮮明なビジュアライゼーションが求められますので。(可視化を要す)

ですので、100万円を持つ自分はイメージ出来るにしても、億単位となるとかなり難しい様にも感じます。

この科学の法則とは、実際どの様に働くのか?それは私的に感じてきた書き方をするに、潜在意識が「引き受けた」とする合図を発した瞬間、それは高速でその為のドラマのシナリオを書き、必要である人物のキャスティングまで行なう。

その時、3%程度の顕在意識レベルにおいては、どの様なドラマが待つものなのかは、知り得る事は出来ません。

気付けばドラマの中に引き込まれた自分であり、まさか!と云う形で成就させられるのです。

努力も行動も伴いません。
あまりにも都合が良過ぎるドラマ。

潜在意識は、貴方と議論もしませんし、その物理的高次元は、善悪の判断もせず、そこには物事の大小も存在しません。

知らない、出来ない、答えられない、応えられないと云う事はなく、即ち、不可能を知らない訳です。

また、不安や心配に恐怖と云うものは現実的です、対して願望とは机上の空論にして理想論であるとも言えます。

なので、その願望を潜在意識に渡す為には、ちょっとしたテクニックを要するのです。

20世紀初頭にかけて活躍した催眠の大家、エミール・クーエ(フランス)が発信した「暗示で心と体を癒やしなさい」に間違いはなく、多くの病気は自分で治癒に導けるものなのです。

故に、全てを引き受ける事はなくして、自分で治癒させる事を提案する催眠士でもある自身でした。(心の言葉を教示するのみ)

潜在意識にとっては、どの病気も同じでしかありません。只、「虫歯が消える」と云うのは筋違いであり、非物理的だと言えます。

どうしても消さなければならない感情や記憶、それに伴う神経(心理的)症状、そこには確かに催眠士が必要になります。

また、病気を潜在意識が消すにあたっては、合図を発する事はありません。
それは、実は病気と云うものの場合は、シータ波までの深い脳波は必要とはせず、その手前(アルファ波)で潜在意識は引き受けます、3段階あるアルファ波ですが。

これは自身が願望成就に長けていない限り、催眠家なら知っていると云うものではないと言えるでしょう。

単純に、催眠には即効性があるに過ぎず、御自身で癒やす以上は、催眠士への報酬は発生しません。

(アルファ波)ファーストアルファ、スローアルファ、ミッドアルファの順に下がり、シータ波より睡眠に入りますが、病気を消し去る事はミッドアルファ波で潜在意識は引き受けるのを僕は発見しました。

この法則を西洋圏に発信した人物は、クーエと同じくフランスになりますが、シャルル・ボードワンと云う心理療法家でした。クーエよりも少し早い1910年に遡る事になります。

潜在意識とは、途方もなく巨大な力を持つ赤ん坊である、とも言えるでしょう。

19世紀後期、ジグムント・フロイトが潜在意識(無意識の領域)の臨床的証明に至ります。

その後、かつては弟子でもあったカール・グスタフユングが、フロイトあればこそとは言え、集合的無意識の証明に至ります。(深層部では皆が繋がる)

故に、例えば異性の感情を自分に向けて動かすなどとは、あまりにも容易な内容なのです。

無責任に行っていいものではありませんが、貴方は片想いであれ復縁と云うものにせよ、結婚に至り溜め息などつく必要はないと云う事です。

但し、嫌われてしまっているのであれば、それは茨の道ともなるでしょう。

相手の潜在意識も当然働いている訳です。

貴方は、精神的富及び、物質的富に囲まれる権利を持ち、潜在意識により生を保っているのです。

即ち、愛と美と贅沢に囲まれるべき存在であると云う事です。

僕自身その活用も37年を越える中、確認をしながらも、この科学の法則の使用に使える教科書が存在しない、僅かばかりの瞑想についてのみである事を見るにおいての、現在の考察と言えます。

本国では、後にも先にも昭和43年発行の、眠りながらシリーズなる2冊の存在に、教科書としての可能性を含むのみだと言えるでしょう。

訳されたもの故に原文は知らないものの、それも丸ごと鵜呑みにしてしまうのは危険であり、間違えた方向に走る可能性も否めません。

如何にこの先の時代が混沌として読めようが、潜在意識に通ずる者の足下は照らされ、不自由を知らず、進む道に障害物など現れないのです。

世界においては、潜在意識を活用した異人の名は相当に見られますが、片手にスプーンを持ち積極的に昼寝に入った人物が、アルベルト・アインシュタインでしたし、彼より年長者とはなりますが「アインシュタインは天才だ」を連呼したトーマス・エジソンもまた同じ活用者でした。

アインシュタインは、スプーンを落とした瞬間に、潜在意識からの応答を得ると云う手法を用いています。

また、潜在意識とは脳内の古い皮質を指し、辺縁系と言いますが、それは記憶を司り夢を見る海馬を中心に、合図とはピンポン玉状の物体が、辺縁系より発生し、考えられるには、橋(きょう)、延髄に脊髄を走り抜け、胸部中央へ落下をする感覚を覚えます。

面白い点は、そのピンポン玉の通過点です、瞑想における合図とは背筋がゾクゾクするとは言いますが、瞑想を使用される方々がよく知るチャクラと重なる様に見える点です。

この法則は、物理学から脳科学量子力学及び深層心理学の側面を併せ持ち成立します。

真なる潜在意識の活用とは、潜在意識が何かを引き受けた時、誰の場合においても、必ず引き受けられたと云う合図を得ると云う話しでもありました。

潜在意識にとっては、如何なる願望も問題も同じレベルでしかなく、その為の労力も全て同じなのです。

合図を得た時、その内容が如何様であろうとも必ず具現化します。

強制的にその成功を体験させられるのです。

もし、潜在意識へのアプローチが常のベータ波脳により可能であるのならば、催眠療法と云うものは存在しない事になります。

日常的な会話において様々な病変を消し去る事が可能であるから、と言えば解り易いでしょう。あり得ない事ですが。

絶対的に変性意識(シータ波脳・トランス状態)を要します。

信じ込むであるとか、思い込む、根拠のない自信は強いなどとも目にした時もありますが、何のアテにもならない精神論に過ぎません。

潜在意識と云う100万の天兵は、その様な思考により動く可能性は微塵も持たないと言えます。

また、嘘も冗談も通用しない巨大な赤ん坊に、余計な事を学習させてしまうのも怖いものです。

例えば、10億円札?を財布に入れるなど、何の効果もないどころか、潜在意識は「オモチャのお金に意味はない」と判断しますし、同時に本物のお金は要らないと認識してしまいます。

早い話しが、その様な間違えた行為により、御自身の人生を破壊してしまう訳です。

やがて、解り易く実際のテクニックをお伝え出来るのが理想的な訳ですが、無責任に今何か言えるものではなくもあり。

そして、潜在意識の活用とは、決してお金儲けの道具にすべきではないと考えますし、本物の活用者はその様な事をする必要がないとも言えるのです。

只、何故潜在する意識が不可能を知らないものかは、永遠に謎のベールに包まれるのかもしれません。

 


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     ヒプノセラピスト 高橋和弘